「クラウドPBX」と「ビジネスフォン」の違いとは？【中部版】（中部）

1.ビジネスフォン

会社を営む上で、必要になってくる設備としてビジネスホンがあります。
家庭用の電話機と比べて、

• ・代表組が可能
• ・不要な回線の削減
• ・内線通話が可能
• ・取次、転送が可能

などのメリットがあります。

この便利な機能がある「ビジネスホン」を利用する際に必要な機器がPBX（主装置）と呼ばれるものです。
PBXは簡単に説明すると、電話機を統括している司令塔のような存在です。「このA番号に着信したら電話機Aと電話機Bを鳴らす」などの指令を出しています。

したがって、会社でビジネスホンを利用する場合、電話機本体と電話に指令を出すPBXが必要になります。
事務所にPBXを設置し電話機まで線を伸ばして利用します。
家庭用電話機のように電話機だけでは利用出来ません。

2.PBXの種類

[1.ビジネスフォン]にてご説明したPBXですが、種類が複数あります。

• 【PBXの種類】
• ・通常のPBX
• ・IP-PBX
• ・クラウドPBX

通常のPBXは、IP電話には対応していません。
IP電話とは、SkypeやLINE、050、光電話などのインターネット回線を利用した電話のことです。

このIP電話に対応したPBXがIP-PBXになります。
通常のPBXと同様に事務所に機器を設置して利用します。

クラウドPBXについては次項にてご説明いたします。

3.クラウドPBXとは？

1.と2.でご説明したPBXの機能を各通信会社がクラウド上に展開し、インターネットを経由してお客様が利用できるようにしたものがクラウドPBXになります。

したがって、PBXの購入や設置工事・保守等は不要です。

4.クラウドPBX　機能

提供する会社によって多少の差異はありますが、どのクラウドPBXを利用してもビジネスホンの特徴である、

• ・代表組
• ・内線通話
• ・取次、転送

が行えます。

また、スマートフォンの内線化をすることができます。内線化をすることでスマートフォンから携帯番号ではなく会社番号で発信や会社番号へ着信した電話を外出先でも取ることができます。

5.クラウドPBX　メリット

クラウドPBXは様々なメリットがあります。

・機器が不要

PBXを購入する必要がありません。

・工事不要

PBXが不要なため、工事も必要ありません。

・短期間で導入が可能

機器の購入や工事が不要なため、短期間で利用が開始できます。ビジネスホンだと長い場合で、１か月程かかる場合があります。
起業する方や新規事務所開設の方で、すぐに会社の電話を利用したい方は、工事不要のクラウドPBXのほうが短期間で可能です。

・価格が安い

機器や工事が不要なため、価格が安いことが多いです。月額○○円などの料金体系で１ヶ月から利用できます。
初期の導入コストが安いことも特徴です

・リースが不要

起業したばかりのお客様でもすぐに利用していただけます。

・メンテナンス不要

PBXの管理や保守の手間がなくなります。

6.テレワーク・在宅に最適

クラウドPBXはテレワークや在宅勤務の導入に最適です。
外出中や自宅でも会社番号で発信や会社の電話を着信、内線通話や取次・転送などができるので、事務所と同様の環境でどこでも業務が可能です。

また、追加IDの発行とスマートフォンにインストールするだけで利用できるので社員やスタッフの増減に柔軟に対応することが可能です。

7.まとめ

クラウドPBXは「簡単に・安く・早く」会社の電話を導入することができるサービスです。
起業する方・新規事務所開設の方にオススメです。
しかし、電話は企業の重要な設備です。安いだけでなく音質も重要になりますので、導入の際はデモンストレーションを行うことも重要です。